ICLって知ってますか?
眼球にレンズを入れて近視を治す治療です。
コンタクトは眼球の上にレンズをのせている状態ですが、ICLは眼球の水晶体の中にレンズを入れています。
ICLのメリット
- 眼球の中にレンズを入れることによって全く感覚がない
- コンタクトレンズのようにお手入れの必要がない
- レーシックのように眼球を削る必要がない
- 手術自体は両目で30分ほどで終了する
ICLのデメリット
- 一度レンズを入れると一生基本的にはそのまま
- 眼圧が高くなる人が稀にいる
- レンズの交換ができないため近視が進むとメガネの必要もある
- 術後1週間、顔や頭が洗えない
- 術後1週間、ゴーグルをかけなければならない
ICLを受けた場所
息子は「品川近視クリニック」で受けました。名古屋で1番の手術の数と言うことと料金が他に比べると少しだけ割安でした。
結果的には説明もわかりやすく、案内も丁寧で、不安なことは1つもありませんでした。
レーシック不適合
まずは検査のため予約します。病院はかなりの混み具合で予約もすぐには取れず1週間ほど先で予約できました。最初はレーシックの希望で予約しましたが、色々な検査の結果、レーシック不適合となりICLをおすすめされました。
息子は強度近視と呼ばれるタイプです。かなりの近視が強いのは分かっていましたがやはりショック。
レーシックは目の角膜を削り取ることでピントの調整をしますので近視が強い人は削りすぎる危険からドクターストップがかかります。
実際、ICLのことは芸能人のかたがやっているのを聞いて知っていたので、レーシックより安全なんだろうなと興味はありました。
レーシックは出来ないこと、コンタクトは未経験なので目の状態は悪くない事、など色々な検査をして、結果と相談で2時間以上はかかりましたが、この日は無料です。
ICLの流れ
1回目の検査でレーシックは出来ない事、ICLは可能なこと、予算、期間など詳しく説明してもらい、押し売りのようなこともなく終了です。
家に帰り良く相談した結果、息子の強い希望もありICLを受けることにしました。
2回目の検査で最終的に手術の希望があれば、その時に手術の半額を支払い、手術の日程を決めます。
手術の日程の決め方
手術の三日前から、点眼薬が始まります。朝昼晩に指定された点眼を忘れないようにします。コンタクトの人は三日前からしてはいけないそうです。
手術自体は日帰りです、両目で30分ほどで終了しますが、その後が顔が水に濡れてはいけないため顔も頭も洗えません。シャワーは二日目からゴーグルをして首から下のみOK。1週間は目の保護のためゴーグルをしなくてはいけません。
2回目の検査後に手付金を払い、ここでやっとレンズの注文になります。
早ければ1週間ほどで到着しますが、度数や大きさによって3ヶ月ほどかかる場合もあるそうです。2回目の検査の次の日に電話でレンズがどのくらいで届くかの連絡がきます。
大学生の息子は1週間、誰にも会わないようにスケジュールを組みました。結果GWに受けれることが決まりGWの初日に手術、その後1週間は臭い頭で引きこもりの生活です。夏に手術を受ける人は頭洗えないのちょっと辛いかもです。(美容院へ行くのはOKです!)
その間も点眼薬が細かく指示されます。息子はアラームを設定し、こまめに点眼していました。
手術自体より、この前後の日程が仕事をしていると割と大変に感じます。
手術の日
当日は朝絶食です。全身麻酔ではないので水分はとってもOKですが緊張のあまり体調を崩す方も多いそうです。息子は15時の予約だったので「お腹が空いて死にそう」と何度も訴えていました。
病院へ到着後はまた少し検査があり、問題なければスマホも全てロッカーにしまうように言われます。
術着に着替え、奥へ消えていきました。
手術台はドラマでよく見る天井から強いライトが出ている手術部屋だったそうです。この時瞳孔を開く点眼をしてるのですでにぼやけてしか見えてないそう。
手術台に上がり、全身麻酔ではないので動かないように拘束されます。口も動かしてはいけないので何かあれば手を上げるように言われるそうですが、ガチガチに緊張して手も上げられないと言っていました。
手術の内容
視界はぼやけてますが、なんとなく人の手かな?とわかるくらい。
先に麻酔の点眼をして、その後目の中をシャワーのようなもので消毒するそうです。目の中をぐるぐるシャワーをかけられ結構痛かったと言って言いました。
その後、黒目のはじを切開してるような感覚があり(これは全く痛くないそう)その後にレンズを入れるのですが、そのレンズは折り畳んだ状態で入れるので、入れてから黒目の中で広げ、位置を調整していたと思う、と。
これがかなり痛かったそうですが、「時間にしたらほんの数分の出来事で「痛い痛い」と思っているうちに終了する」そうです。なので反対の目に移った時は「また同じことをされるのか」という恐怖があったらしい。
確かに、訳もわからないままされるのと、次に痛いやつ!と思う方が余計に怖いですよね。
手術自体はこれで終了。本当に手術台に上がってからは10分15分くらいの感覚だったそうです。
世界が変わって見えたそうです。
終了後、手術台から降りるときに
「えええーーーー!!すげーーー!」と声が出てしまったそう(笑)
先生や看護師さんに笑われてしまったと恥ずかしそうに話してくれましたが、感動しました。
その後に手術室の横の待合で問題がないか1時間ほど待機をしなくてはいけないです。
この時スマホもなくないもない白い部屋でかなり苦痛だったと。
この部屋におやつが用意されていて、「お腹が空いて死にそう」だった息子はバクバク食べて糖分を摂れて倒れずに済んだと言っていました。
他にも何人か術後の人がいましたが、他の人はまったくおやつに手をつけず壁を見つけていたり体調の悪そうな人も多かったそうです。
付き添いで行きましたが、手術室へ行ってから2時間ほど待ちました。待ってる方も緊張して大変ですが、本人は足がガクガク震えてしまったと言っていました。無事に終わって本当によかったです。
この日は瞳孔を広げる点眼薬をしているので、車の運転はNGです。できれば付き添いの人がいた方が安心かもしれません。
次の日も検査
手術終了後、帰宅してからも点眼薬を1時間おきに3種類うつ必要があり、割と忙しいです。
本人はくたくたに疲れており寝たいと言っていましたが点眼を3回(3時間)終わるまでは寝ないでと言われました。逆に興奮して寝れなくなる人もいるらしく睡眠薬も処方されています。
寝るときは目をうっかり擦らないようにゴーグルとはまた別のレンズをテープで止めて就寝します。
当日は目がゴロゴロするような、違和感と多少の痛みはありました。
- 次の日
- 1週間後
- 1ヶ月後
- 3ヶ月後
- 半年後
- 1年後
と検査が続きます。
息子は今の所問題なし。眼圧が上がってしまう人がいるそうで、その場合はレンズを取り出さないといけないそうですが、うちの子は大丈夫でした。
それ以外はもう一生レンズを取り出す必要はないです。万が一近視が進んだ場合などのレンズ交換はできません。
ICLの予算
息子の場合乱視も強かったため、プラス10万のレンズになりました。一生交換できないので泣く泣く払いましたが高かったです。
全ての検査と、点眼薬を混みで59万でした。
二日目の検査の時に手付金で19万払い、当日に残りを支払います。もちろんローンは可能です。
高い買い物ですが、これから一生のうちの眼鏡やコンタクトなどの金額を一気に払ったと思って払いました。
レーシックならもっと安かったです。
でも、レーシックは削ってしまうため元には戻せないですが、ICLは最悪レンズを取り出せば元に戻るのでリスクの低い方に決めました。そもそもレーシックは不適合でしたしね。
乱視レンズにしたので10万も高くなってしまい、さすがに迷いました。その時に紹介制度があるので母から息子へ紹介したということにしたらどうか?と提案をいただいて結果5万は戻ってきたので54万でした。
まとめ
うちは共働きで土日いないことも多くて、一人っ子だし、寂しくないように割と早くからゲーム機やスマホ、アイパッドなんかを持たせていて、だからか?わからないけど「ド近眼」で。
サッカーも小学生の頃は夢中でやってたのに中学からはスポーツもやらなくなってしまって完全にインドア。
親として少し責任も感じていて、大人になったらレーシックさせよう!ってずっと決めていました。結果ICLになりましたが
0.01が1.6まで上がり「世界が変わった」と。
分厚いメガネをしていない息子を見るのは10年ぶりくらいで、本人もかなり喜んでいるけど私も涙が出るほど嬉しいです。
手術は一生やり直しが出来ないことやリスクも承知で受けました(体質に合わない場合は取り出すことは可能です)
まだ20歳になってない19歳なんですが、本当は少し早いです。でも、大学もやっと本格的に始まり、免許も取りたい、バイトもしたいと、輝かしい未来を送るためにプレゼントしました。
私も息子ほどではないですが近眼なので、正直羨ましいです(笑)
最後まで読んでくれてありがとうございました。ブログランキング参加してます。よろしくお願い致します。